通関士って英語ができないといけないのか?英語力は必要なのか?
いいえ!答えはNO!英語ができなくても通関士になれます。
通関と言えば貿易系の事務だから英語ができないといけない!と思われがちですが、実際はそんなことないです。レベルで言うなら、中学卒業程度の英語力で十分とされています。
仕事柄英単語はよく目にしますが、TOEICの高得点やペラペラしゃべれる語学力は求められません。英語は好きだったけど喋れない典型的日本人の私が、2つの会社で通関士をして分かった通関士に必要な英語力についてまとめます。
通関士は英語ができないと無理?答えはNO!
通関士は輸出入申告をして許可を取るのが主な仕事。申告の元になる書類は、基本的に英語です。
そこだけみると英語力が必要なのでは?と思われがちですが、基本的に英単語が理解できれば充分です。もっといえば、理解していないといけない英単語はワンパターン!どちらかというと、英語というより専門用語です。
例えば…INVOICE、 SHIPPER、 BILL OF LANDING、 ARRIVAL NOTICE、などなど…
通関士が英語の文章を読んで理解しないと申告できない、なんてことはまずない。たとえ分類するために仕様書が必要だったとしても、荷主さん側が説明してくれるし、Google翻訳もありますので、英語の文書を読めないと通関士の仕事ができない、なんてことはないです。
ただし、英語力は必要ありませんが、必要最低限の英単語を覚える努力は必要です。でも、そういう英単語は通関士試験の勉強中にほぼ習得しているので大丈夫!分からない品名が出てきた時に、調べればOKです。
少なくとも、通関書類作成中に難しい英語文書を読むなんて経験は、2つの通関業者で通関士をやっていた6年間の経験ではありませんでした。転職後の会社では貿易事務を兼ねている仕事もあったので、少し英語を使うこともありましたが、通訳や翻訳を求められることはなかったです。
だから、ものすごい英語アレルギーでない限り、英語力なくても通関士はできる!と断言します。英語が好きな方がスムーズでしょうし、英語が分かるに越したことはありませんけどね~。
通関士をしていて必要だった英語とレベル
通関士として働いていて必要だった英語は、英単語を読み覚えることだけでした。レベルで表すとするなら中学卒業程度だと思います。
ただ、私が働いていた会社は船舶代理店も兼ねていたので、たまに英語で電話がかかってくることがありました。シンガポール訛りの英語とか、カタコトの日本語でかけてくる中国や韓国の人もいましたね~。
でも、大丈夫!英語でかかってきたら
「Hold on please」
で英語しゃべれる人につなげばいいだけでした(笑)
稀に英語しゃべれる人や担当の人が電話中だったら、
「He’s on the phone right now. 」
名前だけ聞いておこうと思ったら、
「May I have your name?」
こんな感じで、ワンパターンの英語で何とかなります。通関業者ではこれだけ言えると重宝されます。
転職先の会社に後から入ってきた人は、高卒で英語苦手だったそうですが、独学で通関士勉強して入社してきました。大卒で英語もできると入社してきた子もいましたが、仕事を教えてもメモも取らないし、分からないとも言ってこないでNACCSの前でフリーズしてしまうし…。
なので通関士の適正と学生時代の英語の成績は関係ない!
通関士に必要なのは英語力や語学力、学歴なんかじゃなくて、最低限のコミュニケーション力なのかな~と今は思います。辞書を会社のデスクに置いておけばいいんです。英語は2の次でも通関士は務まりますよ!
どこまでを通関士に求めるか?会社にもよるかもしれませんが、英語は働きながらスキルアップするくらいで大丈夫です。
通関士で英語ができると転職に有利!
通関士+英語ができると転職に有利でしょう。通関業者以外にも職種の幅が広がります。グローバル化が進む一方なので、これからは英語を避けて通れなくなるかもしれません。
通関士と英語の関係はズバリ…
・通関士は英語ができなくてもできる!
・通関士で英語もできるのは強みになる!
私は英語は好きだったんですが、英会話ができない典型的日本人です。英検も2級どまり、TOEIC600点台でした。それでも「おぉぉ~英語できる」という扱いで戸惑いました。英語もできるに越したことはないので、地道に努力してスキルアップしていきたいですね!
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