通関士から暇な部署に異動になったことがあります。通関士激務時代は暇な部署がうらやましいくらいに思っていましたが、実際に暇な部署に異動になると…辛かった。一日過ごすのは苦痛すぎる!!
仕事が暇すぎて辛くて辞めたくて…
だけど、暇な部署にいるデメリットばかりではなく、得たメリットもありました。通関士部署から暇な部署へ異動になり得たもの失ったものをご紹介します。
通関士から暇な部署へ異動…辛い辞めたい
通関士から暇な部署へ異動となり、「毎日1日をどうしよう、まだこんな時間か、はぁ~」…という日々を過ごしたことがあります。きっかけは育休明けに復職する場がなく他部署へ異動になったこと。
2回目の育休が終わるころ、復職の相談に行きました。

「今、業績も悪くて…ちょっとどこに戻ってもらうか分からない。人事に聞いてるから待って」
産休前には新しく通関士資格を持った20代の男性が入社。その人へ引き継いで産休育休に入ったので、なんとなくそうなる予感はしていました。通関士部門は時短中の女性通関士より、フルで働ける男性通関士の方が好まれる場所ですよね。そのうえ、時代はリーマンショック真っ只中で。。。営業所の人数を増やせないという背景もあったようです。
その結果、復職は管理系の他部門へ異動となりました。事務仕事ならなんでもいいとは思っていたのでとりあえず復職。育休切りにあわなかっただけマシと思うしかない状況でした。
おじさん2人と30代の私ひとり。おじさん達は管理職経験者で、定年後に継続雇用となっている人と、定年が近い50台の上司。いい人たちなんだけど、任す仕事もなくてどうしよう…という感じでした。
毎朝バッタバッタと子ども達を保育園に預けて、なんとか始業時間に間に合うような日々。朝、事務所の掃除をしてお茶をいれたら、もうすることがない。。。こなさないといけないような事務もない。。。電話もほとんどかかってこない。さて、どうするよ…という日々が続きました。

「子どもをほったらかして一体何をしているのだろう…」
家ではワンオペでバッタバタして保育園へ預けているのに、会社に着いた途端することがない…。ある時、通勤中の車の中で涙が止まらなくなって、心が折れたな~限界だな~と。ちょうど小1の壁にもぶち当たって、潮時なのかもしれないな~と判断し、退職しました。

通関士から暇な部署へ異動になって得たメリット
とはいえ、暇な部署でも一日そこにいないといけません。上の人に働きかけて、プレゼン資料を手伝ったり、マニュアル作りを手伝ったりするようになり、エクセルやパワーポイントを使うように。これまで通関士時代は、NACCSと社内システムで請求書を作るくらいしかしてなかったので、エクセルの使い方も分からず最初は苦労しました。
先に作られている資料がどういう風にできているか?
どんな関数がはいっているのか?
どんな挿絵が入っているのか?どうやって貼り付けるのか?
グラフや色はどんなふうにすれば見やすいか?
などと考えながらやっていくのは楽しかったです。エクセルでもっとこうしたい!という欲から本を買ってVBAも少しいじってたので、辞める時には「マクロまで使って、そんなことまでしてたの!?」と驚かれました(笑)
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パワーポイントは直感的に使いやすく、分からないことは調べたり教えてもらったりしているうちに、一般的に困らないレベルまで使えるように。
おかげで退職する前には、ちょっとした社内掲示物を任されるようになりました。辞める時には上司が「ポケットマネーで頼もうかな~」なんて冗談も言ってくれました。
今から振り返れば、生活の中で通関士で得た知識より、暇な部署にいた時に得たパソコン知識の方が役に立っています。通関士から暇な部署に異動になったことで時間ができ、パソコンが使えるようになったのは何よりのメリットだったな~と思います。
仕事が暇すぎて辛かったけど、そこで得たものもたくさんあったんだな~と実感。無駄なことなんてなくて、その環境をどう活かすのか?が大事なんだと思います。
通関士部門から異動になるのはキャリアダウン?
通関士のキャリアを積むという点では、関係のない他部門への異動はキャリアダウンになるかもしれません。通関部門でなくなると、品目分類や法令とは程遠い世界になってしまうので、通関士としてのキャリアは断たれます。
そのうえ、私がいた会社の場合、通関士ではなくなったことで、通関士手当はゼロになりました!通関士でなくても資格を持っているだけで月〇千円くれる会社もありますが、通関士でなくなった途端に0円になる会社もあります。そこは会社の決まりによって扱いが違うと思うので気を付けてくださいね!
他部門への異動は、会社員人生の中でこれまでとは異なる経験ができる、と考えると悪いことばかりではないと思います。他部門を経験したからこそ分かることもありますし、見方が変化してくることもあります。通関士にこだわりたいなら転職するのもありですし、色々な経験ができると思って続けるのもあり!後悔しない方を選択すればよいのではないでしょうか。
仕事が暇すぎて辛い、辞めたいとき
仕事が暇すぎる辛さは経験してみないと分からないものです。人によっては、いるだけでお金がもらえてラッキーと思うかもしれないし、そんな楽な仕事をやめるなんてもったいない!と言われるかもしれません。
確かに、忙しくても暇でも同じ給料なのですが、拘束時間が過ぎないってすごい苦痛です。職場にいる以上自由ではありませんし、周りの目もあるし周りは忙しそうだし…居心地が悪いったらありゃしない!
仕事が暇すぎて辛いなら、自分から仕事を作るか、異動をお願いしてみるか、辞めて転職するかしか方法はありません。自分で作れる仕事にも限界を感じ、会社的に異動も叶わないと分かっていたから、辞めるしかなかったです。私は子どもを保育園に預けていたから、卒園までは仕事をしようと決めて暇な部署で粘りました。
だけど、暇すぎて仕事中に転職サイト覗いてたこともあります。あの会社が募集してる、給料いい!などと単に見て妄想するだけでも楽しかったり(笑)
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仕事中の暇な時間を使って、虎視眈々と転職準備を始めてもいいのではないでしょうか?あなたにとってベストな働き方にたどり着けることを願っています。
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