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通関士は食いっぱぐれのない資格か?女性でも食っていける仕事か?

通関士の仕事

頑張って資格を取るなら、将来性があって食いっぱぐれのない資格を取りたいですよね。半年くらい勉強したら合格できそうで、受検資格不問、貿易ってなんとなくかっこいい…そんな感じで通関士資格を目指す人も多いのではないでしょうか?

実際に通関士として働いた経験から
・通関士は食いっぱぐれのない資格か?
・通関士は女性でも食っていける仕事か?
という点について考察していきます。これから通関士資格を取ろうとしている人へ、リアルな声をお届けしたいです。

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通関士は食いっぱぐれのない資格かどうか?

通関士は国家資格です。試験は年1回行われ、合格率は10%前後で推移しています。

通関士の合格率については税関のHPでご確認ください↓

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なかなか難しい資格ですよね。。。独学で合格する人もいれば、スクールに通って合格する人もいます。また、自ら受験しようと思って勉強してきた人もいますが、会社で受けるよう言われたから仕方なく何回も受けている人もいます。

ですが、通関士試験は何となく勉強して合格できるものではありません。

それでは、真面目に勉強して合格を勝ち取った場合、将来的に食いっぱぐれのない資格なのでしょうか?

実際に通関士として働いて転職した経験もある私が思うには…
「通関士が食いっぱぐれのない資格かどうか?は、人と場所による」

人というのは、様々な理由で通関士を離れていく人が一定数いるからです。ずっと通関士として働きたい人もいれば、通関士はもう嫌だ、という人もいます。実際に働いてみて分かる向き不向きもありますし、残業時間や職場環境、家庭環境にもよるでしょう。

通関士は会社に属して働いていくタイプの資格です。所属している会社の人間関係に問題がなく、通関士に向いていてこのまま働いていきたいと思えるなら、「安定した食いっぱぐれのない資格」かもしれませんね。会社としても資格を持っている人は必要なので、簡単に手放したくはないはずです。

また、近年のグローバル化に伴って、輸出入額は増えています。景気の変動の影響もありますが、ほぼずっと増え続けているような状況です。

年別輸出入総額の推移表(1950年以降) : 財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan

どんなモノでも通関は必要なので、通関士も必要です。AIが人間に変わって仕事をするようになるから将来仕事がなくなるという話もありますが、様々な法律が絡む複雑な通関もあり、全くニーズがなくなることはないと思っています。簡略化や電子化は進んでいくと思われますが、いきなりゼロにはならないでしょう。

このような状況から、通関士には一定のニーズがあり求人も途絶えることなく出ています。求人サイトで検索してみると、わりとザクザクあります。なかなか通関士資格を持つ人材もいないのか、数か月にわたって募集していることもあるんですよね。

ただし、通関士の求人はあったとしても、ひとつ注意してみておきたいポイント
…それが「場所」です。

通関業者は倉庫業や船舶(航空)の代理店も兼ねていることが多く、税関の近くに立地している場合が多いです。そのため、港に近い場所が仕事場となります。ちょっと僻地の場合も多いので、通勤方法や通勤時間は考えておいた方がいいです。

また、東京や大阪神戸といった主要港ではなく、地方の港は取扱い貨物量も減り、通関業者も少ないため求人が少ないのが現実です。求人サイトを見ても、東京・名古屋・大阪・神戸・福岡あたりはたくさん求人がありますが、そこまで主要ではない地方港は求人があったりなかったり。

なので、通関士資格をくいっぱぐれのないものにしたいのであれば、働く地域や場所も考えてみてください。(コロナの影響でテレワーク化が進むかもしれませんが…)例え地方に住んでいても、通関士という肩書にこだわらなければ、貿易事務や銀行・メーカーなど幅広い仕事がありますよ。

どのような資格も同じかもしれませんが、「通関士資格=食いっぱぐれのない」とは言えないです。ただ、資格はプラスになることはあっても、マイナスになることはありません。

通関士は女性でも食っていける仕事か?

近年は女性通関士も増えてきました。細かいチェックが多く、顧客や税関ともやり取りするコミュニケーション能力も必要なので、女性に向いてる仕事、とよく言われています。貿易関係で事務職で、英語ができなくてもOKなうえ資格手当も付く、そう思うとオイシイ仕事かと思います。男性と同じ基本給をくれる会社もありますよね。働き続ければ会社員の平均的な年収はもらえるようになるでしょう。

通関士は女性でも食っていける資格だと思います。

ただし、家庭を持つママになるとどうかな…?というのが正直なところ。残業ができなくなったり、急な休みを取らなければいけなくなったり、独身の時のように担当を持って働くのは難しくなります。職場環境や周りの理解によっては、通関士としては続けにくいかもしれません。

私も第1子の産休育休を取る際には、会社で前例がなくて苦労しました。(かれこれ15年くらい前のことなので、改善されてきていると思いますが…)第2子の復帰時には別の部署に異動になりました。それはそれでいい経験でしたが、もう通関部署に戻ることはないと悟ったなぁ。。。(^_^;)

ママ通関士として働いていた頃のことはコチラ↓

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だけど、悲観する必要はありません!転職サイトを見ても通関士の求人はありますし、派遣で貿易事務の求人も多いです。通関士資格を取るくらい意欲のある人として評価してもらえる可能性は高い。私も通関士とは全然関係ないWeb関係の仕事をしたことありますが、面接時に聞かれて褒められたことありますよ。資格をどのように活かすかはあなた次第です!!

通関士資格を活かして食べていくために

結局のところ、通関士資格を活かして食べていくことは可能だと思います。未経験だと採用してもらえない、ブランクがあると採用されにくいなど、各々で不利な状況もあるかと思いますが不可能ではないです。

人間関係、職場環境がよい職場なら続けやすいのではないでしょうか。女性の場合、産休や育休に対する理解、時短勤務制度が充実しているか?チェックしておきましょう。そうでない場合は転職するのもひとつの手です。

通関士資格を直接活かすにしてもしないにしても、資格を取った経験は無駄にはなりません。ぜひ、あなたの人生を豊かにする可能性にかけて、通関士にチャレンジしてもらいたいなぁと思います。

 

 

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