通関士は将来なくなる?将来性はあるのかな?

通関士の仕事

通関士の仕事は将来なくなるのではないか?AIに取って代わられる仕事なのではないか?という説があります。

2015年に野村総研が発表した「人工知能やロボット等による代替可能性が高い 100 種の職業」の中に通関士が含まれていたからです。

ですが、実際に働いている側の人間としては、通関士が将来なくなることはないし、AIに取ってっ変わられるのはまだまだ先の話だと思っていますし、通関業界もそういう見方をしていますよ!通関士の将来性について考えてみました。

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通関士の将来は?AIで不要になる仕事?

通関士は税関に対して輸出入の手続きをするのが主な仕事。ですが扱う貨物によって、他法令の許認可申請が必要な場合もあります。基本的に通関手続きは法律が絡む複雑な仕事で、簡単にAIに代用されない、という意見が圧倒的に多いです。

そもそも国際物流業界はIT化が遅れています。海外と貿易のやり取りをするため、書類上での取引が基本となってきた長い歴史があるからです。もっとIT化が進むと、ルーティーンワークがAIで済む時代がくるかもしれません。

ですが、天候不順による貨物到着の遅れ、書類不備による手続き保留、他法令の許認可待ち、税関検査など、日々思ったように進まないアクシデントが起こる仕事でもあります。そういう場合、やっぱり人でないと対応できないはずです。通関士だけでなく、国際物流や貿易事務もまだ「人ならではの対応」が求められる仕事だと思います。

もし、通関士が不要になるとしたら、税関が全ての手続きを行うようになります。ですが、税関は通関を通すことばかりが仕事ではありませんし、いくらAIが代用しても人員が足りません。

ある時税関職員さんが言われたのですが、「税関は貨物の警察だと思っている」と。書面上のことだけでなく、貨物において国内外の安全を守る一面もあるんです。TVで報道されるような密輸が想像しやすいと思いますが、貨物取引の最後の砦であり、通関士とは別次元の仕事です。

というわけで、「通関士が将来いらなくなる?」に対する疑問に対してはNO!だと思っています。もっとIT化が進んでスムーズな通関手続きができるようになる方が望ましいですが、わずか20年というスパンで通関士が不要になるとは思えません。

通関士の将来性

通関士試験は毎年行われ、一定の合格者を出しています。ですが、通関士としての登録者数としては、全国で8,000人前後、通関従業者数も8,000人前後で推移しています。

将来なくなる仕事として発表された2015年から5年以上経過した今も変化はありません。

根拠:https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/shiken/8101_jr.htm

ただし、書類の不備を指摘するだけの通関士はいずれ要らなくなるかもしれません。決まりきったことに対して答えを出すのは、AIの方が正確ですもんね。

ですが、HSコードや他法令、貿易全般に対して知識や経験が豊富な通関士は、これからも必要とされ続けます。FTAやEPAなど、日本を取り巻く貿易環境は変化しています。そういった状況の中で、専門的な知見があり、なおかつ通関士の資格があれば、貿易アドバイザー的存在としても必要とされるでしょう。

また、貿易の取引額は増え続けています。2019年輸出入の総額は約156兆円。30年前と比較して約2.3倍に増えています。通関士の仕事は減るどころか増えているのが現状です。

今、通関士としてのキャリアを重ねられるなら、今後は貿易コンサルタント的存在として一目を置かれる存在になれるかもしれません。通関士としての経験を増やすか、専門的知識を増やすなど、日ごろからの努力も必要ですが、通関士の将来性はまだまだ広がるはずです!

通関士の将来は自分で決めよう!

以上のように、通関士の仕事がAIに簡単に取って代わられることはないと思いますが、時代の変化に対応していかなくてはいけません。

通関士の将来性を決めるのはAIではなく、通関士としての取り組み方次第、働き方次第なのではないでしょうか?

このまま通関士として続けるのか?将来性と未来を考えて別の環境に身を置くか?通関士の将来性を決めるのは自分次第。決断には勇気が要りますが、あなたが悔いのない将来を得られることを願っています。

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